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ロニートとエスティ 彼女たちの選択のslvのレビュー・感想・評価

3.6
残念ながらあまり引き込まれなかった…。そしてわりと静かに進むお話なので、途中で睡魔と闘った。。

悪くはないんだけど、登場人物たちの関係性や心情が描写不足で解りにくいなぁと思った。

ロニートとエスティとドヴィッドの3人の過去に於いての関係も、ロニートと父との関係も、過去にロニートが突如故郷を捨てて去ったという経緯も、現在の会話から想像は出来るけれども、はっきりとは描かれないので今一つ解りづらい。

そのせいで、再会したことでそれぞれが抱える苦悩や葛藤といった心情もまた、さほどリアルに伝わってこないのが残念。

女性同士の愛をテーマにした作品はこれまでにも幾つか観ているけど、この作品はちょっとエモーショナルさが物足りない気がした。

とは言え、Wレイチェルの熱演は見事だったし、映像も綺麗でハッとするような美しい場面もあった。

だけど、ラストは複雑に絡み合った関係性のケリのつけ方が、私的にはあまり納得出来るものではない気がして、ちょっとモヤモヤ感が残ってしまった。

ロニート、エスティ、ドヴィッド、それぞれの選択。
あれが一番良い形なんだろうか。。

そしてエンディングで流れてきたキュアーの『Love Song』は、凄く思い入れのある大好きな曲だけれども、この作品の余韻には何となく合わなくて、唐突な感じがしてしまったのも残念。
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