フィギュアスケートを目指して努力しすぎて摂食障害に陥った姉と、そんな姉を尊敬しつつも妬む小太りな妹の心情にフォッカスを当てた作品。二人とも演技うまい。典型的なうだつの上がらない妹の気持ちが理解できて居た堪れなくなる。試合に出るために自分の問題を絶対に漏らすなと姉に説得されるが、みるみる死に近づいていく彼女の姿に妹はついに彼女との約束を破って両親に真実を告白する。多感な時期って本当に無防備で危ない。しかしそのことに一番近くにいる両親が気づけないってのは現代ではあるあるなんだろうなあ。結果的に二人の絆が深まるラストも爽やかでした。体型なんてさ、どうでもいいやん。
