案山子

ブライトン・ロックの案山子のレビュー・感想・評価

ブライトン・ロック(1947年製作の映画)
3.5
詮索好きなババアの行動力ありきというプロットの弱さが致命的なのだが、イギリス映画らしい倒錯的な設定は良かった。

タバコも酒もやらず、手癖であやとりする主人公(リチャード・アッテンボロー)のピーター・ローレみたく肥大した眼球の圧が凄い。
恐らく一度も瞬きしていない目力を強調するアイライトが、コントラストの効いた照明とのシナジーで一層映える。

セミドキュメント風の遊園地シーン、落下死した男とそれを見下ろすアッテンボローを窓の反射を駆使して同一画面に収めたショットが白眉。あのラストも必見。
案山子

案山子