このレビューはネタバレを含みます
「うん、で何？」
観終った感想がこれに尽きた。
最初面白くて漫画っぽい展開だなぁ…とか思ってたんだけど、そうだこれ漫画原作だった…となり、原作未読の映画の感想は果たして映画の感想なのか否か？
沢尻エリカがどうも浮いてる感じがするんだけど、美人だからいいかなって…松坂桃李は雰囲気がとても好かったです。
あとは、小林稔侍さんは上手いですねぇ。
マインドコントロールにより人を死に追いやる男、宇相吹は相手と眼を合わせる事でその能力を発揮するのだけれど、まずそれが片眼(左目)だし赤いし瞳の中になんか見るしで「コードギアスかよっ!!!!!」という突っ込みが常に脳内で展開された…あと洗脳？の映像もなんかショボい…。
沢尻エリカが敏腕刑事に見えないのは脇に置いておくとして、理沙が松永刑事に切りかかる迄は普通に面白かった…奥さんがドラッグパーティーに興じていた羽根田家のエピソードはだいぶ好きだし、あれによりこの世界に「純粋な殺意なんて無いんだな」って思いましたよね。
タケルに関してはどう考えても裏がある奴にしか見えなかったんですけど、元々そういう風に演じる様に言われていたのか、間宮祥太朗がもう一歩だったのか？
カッコいいし、正体曝してからの演技も良かったんだけどな…解せぬ。
とにかくタケルは最初から多田刑事に何かしそうな雰囲気だったし、ラーメン店が爆破された時点で「爆弾魔=川端タケル」は確定事項でしかなかった。
あれはなんなの？意外な犯人の扱いなの？違うよね？
あと本当に理沙が切りかかった所から萎えた…あんなのに従ってたら松永刑事死ぬに決まってるじゃん…そこは松永刑事も抵抗するべきだし、多田刑事ももっと捕らえるように努力するべきでは？
そもそも精神系の診療室で、あんな凶器になる物とか置いとくかよ…っていうね。
あそこからの流れが最悪過ぎて、松永刑事が死んだのは結構な割合で多田刑事の責任でしょ。
多田×タケル×宇相吹のシーンで、多田刑事が宇相吹を刺したのに心底がっかりしました、なら最初からヤレよ。
どの人物にも感情移入出来ないのが、一番の難点でしたね。
後から調べたら原作だと多田刑事は男性で百々瀬刑事が女性なんですね…そうなって来ると色々と意味合い変わって来ますね。
