あんがすざろっく

カーズ/クロスロードのあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)
4.0
去年劇場で観ていたんですが、息子と一緒に見ようとDVDを借りたので、レビューをあげます。
どうも8歳の息子にはイマイチ響かなかったようで。
序盤で飽きてました。
パート1のように、様々に個性的なキャラが賑わせる、明るいコメディタッチが薄れたからなんでしょうかね。
言ってみれば世代交代の話、子供には難しかったのかな。
天才レースカーの名を欲しいままにしてきたライトニング・マックイーンですが、彼もいつの間にかベテラン、新人達にチャンピオンの座を脅かされることに。
中でも最新の技術を駆使してレースを勝ち登るジャクソン・ストームの存在にマックイーンは焦りを覚え、ついにレースでクラッシュしてしまう。
失意のマックイーンは、懐かしい友が待つラジエータースプリングスへ。
そこで、恩師ドック・ハドソンの教えを思い出すマックイーン。
まだまだ自分は走れる、打倒ストームを誓ったマックイーンは、新たなトレーニング方法で、レース復帰を目指します。

なるほど、これは子供にはまだ楽しめないのかも知れません。
サブタイトルのクロスロード、日本のみのものだと思いますが、これは素晴らしいです。
クロスロードって、勿論「岐路」という意味もありますが、僕的には、ブルース的味わいのクロスロードと解釈しました。
やっぱり大人向けなんだろうな。

マックイーンが同期のキャル・ウェザーズの突然の引退を知り、本人に引退を決めたきっかけを聞きます。キャルは一言
「若者が教えてくれる」と。

レースを続けるか、リタイアするか。
確かに人生の岐路に立ったマックイーンは、二人の若者に教えてもらうことになります。
一人はジャクソン・ストームに。もう一人は、マックイーンに新しくトレーナーとしてついたクルーズ・ラミレスに。

クルーズはトレーナーとは言え、マックイーンの足を引っ張ってばかり。トレーニングどころではない。
いつの間にかマックイーンがクルーズのトレーニングをする羽目に。
最初はそんなクルーズを厄介者扱いするマックイーンですが、クルーズが心の内に秘めた思いを知り…。
これは、スタローンの名演が素晴らしかった「クリード」を彷彿とさせます。

吹替で観ましたが、クルーズ役の松岡茉優も勿論良かったのですが、ストーム役の藤森慎吾が、思った以上にピタリとハマってました。あの生意気な感じは違和感がありません。
エンディングには奥田民生の「エンジン」が流れます。カッコイイ‼︎民生になりたいボーイの僕にはたまらんですね。

総じて、渋い作りの作品にはなったと思いますが、パート1のような楽しさがなかったかな。
結局、マックイーンは引退したのかどうなのか、そこが曖昧になった感じがあるし、マックイーンのスポンサーになったスターリングも、そんなに言われる程マックイーンの支障になっていたのか。
どうも自分には消化し切れない作品でしたね。
あっ、でもパート2よりは、断然面白くなってました‼︎
あんがすざろっく

あんがすざろっく