このレビューはネタバレを含みます
原作に興味があり、ずっと読みたいと思っていました。そこで、まずは映画からと思い、視聴しました。
脚本や設定の面白さはもちろん、キャストも豪華で、アクションもかっこいい。つい憧れてしまうような登場人物が多いですね。
たくさんの人間を殺した佐藤や田中の行為は、もちろん許されるものではありませんが、国によって佐藤は20年間、田中は2年間、毎日殺され続ける日々を過ごしてきました。彼らにとって、善悪の感覚や認知が歪むのは避けられなかったはずです。佐藤や田中は確かに悪いことをしたけれど、それでも「悪い人」だとはどうしても思えませんでした。
そして、だからこそ永井は本当にすごい。佐藤や田中に比べれば人体実験の期間は短かったとはいえ、身体的な苦痛や、人間として扱われない日々を経験しながらも、佐藤の誘いには乗らなかった。
対亜の戦闘が一瞬でも観られたこと、永井の智略が想像以上だったこと、とても嬉しかったです。