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光のaskQのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.8
音声ガイドという職業をこの映画で初めて知った。
ただ情景を克明に伝えるのではなく、いかにその映画に寄り添えるか。まずガイド側がその物語を深く理解し反芻し、余白であったり情動であったりを読み取るか、そしてその風景にどんな言葉をチョイスするかがかなり重要になる。主観に走りすぎてもいけないし、かと言って語らなすぎても観る側のイメージを広げられない。ものすごく難しい仕事だと思う。

モニター視聴で「言葉が想像力をかき消す」と指摘を受けるシーンは、まるで自分が指摘を受けているようでかなり辛かった。。

川瀬監督の映画は、光の映し方と音の切り取り方が抜群だと思う。木立がブワーっと音を立てて、スローモーションみたいに揺れるシーンは、なんとも言えない幸せな気持ちになった。
特に夕日を見に行く2人の横顔のシルエットが素敵だったな。永瀬正敏が纏う色気にドキドキした。
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