うみ

甲鉄城のカバネリ 総集編 後編 燃える命のうみのレビュー・感想・評価

3.5
前半と同じく、まとめ方はうまい。正直TV版ですら尺不足だったと思うので、その中で主題を絞って2時間にまとめる総集編という意味ではこの映画は素晴らしいと思う。映像美も音楽も流石。
ただ、やはり美馬という存在がこの作品を凡作にしてしまったことは否めない。これは映画としてというよりTV版からの問題点だろう。ある意味「よくある」展開ではある。言いたいこともわかる、描きたいこともわかる、でも、敵がカバネから人になり前半で広げた風呂敷を畳みきれていない。中ボスならよかったのだけど、キービジュアルからもわかる通りしっかりメインに来ている。さらにこれが、あくまでも美馬という男の話に終始するというのが勿体無い。
この先の話、「カバネとは何なのか」といった広げた風呂敷を2018年の続編できちんと回収してくれることを信じて待ちたいと思う。その後の展開次第でこの作品のポジションは変わるし、この作品が「ラスト」なのか「布石」なのかによっても評価は変わる。
どうか、お米をお腹いっぱい食べられる未来を目指して欲しい。
うみ

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