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gifted/ギフテッドのぴーとのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
5.0
だめだなぁ~最近はこういうのに弱いんだ…何度も泣いてしまう。

設定だけをみると『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』と『アイ・アム・サム』を組み合わせたような感じがある、どちらの映画も好きだしどちらとも違ってこれはこれでまた良い。
映像を彩る音楽や時折挟むメアリーとフランクの絆の深さが伝わってくる宝石のように愛おしいシーンが効果的に映画の世界にのめり込ませてくれて感情移入してしまう。

フランク側の人がみんな優しくてあったかくてロバータもカレン弁護士も好きだな、対称的な冷たいヘビみたいな祖母が観ていて本当にイライラしてくる…それだけ役にハマってるってことだね。

メアリーの幸せを願う人たちの中で祖母だけが言ってることとやってることに違和感を感じる。
メアリーの為と言いながらも結局は途中であきらめざるをえなかった自分の夢を押し付けているだけなんだなぁと、たちが悪いのがあの態度から見えてくる自分が正義なんだと信じて疑わないところ…ヘタな悪人よりも正義を振りかざして相手のことを考えずに一方的に押し付けてくる方が厄介だ…。

たどたどしい手つきでペンを持って大人顔負けの問題をスラスラ解いていく姿と子供らしくおもちゃで無邪気に遊ぶメアリーの姿を見て「幸せってなんだろう」って考えてしまうね。
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