ペイン

gifted/ギフテッドのペインのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.0
“おかえり、マーク・ウェブ監督”

恋愛映画史に残る大傑作『500日のサマー』を撮ったマーク・ウェブが『アメイジング・スパイダーマン』シリーズを撮ったりしてちょっと迷走した果てに、今回作った作品は『500日のサマー』のようなローバジェット作品。

良い映画だった。やっぱりマーク・ウェブはこういう低予算の人間ドラマを撮らせたらピカイチですね。細やかな人物描写に圧倒的な子役演出。

歴史を変える才能の開花か、愛する者と生きる人生か。本当に大切なものは何か。そんなもんその気になればどっちだって可能だぜ!っていうそういう映画(笑)←個人的解釈

『500日のサマー』のような決して映画史に残る傑作!という感じではないが、私的には観たタイミングも相まってとても染み入った。

たしかにストーリーは王道で意外性はなくどこかで観たことある設定で『アイ・アム・サム』系統の感動モノではある。ただとても安心して観ていられるし、終始“居心地の良い”映画。よって批評家からのウケが悪いみたいだがそれもわかる。批評家ウケはしない。

特に子役のマッケンナ・グレイスちゃんは物凄い逸材!芦田愛菜や先ほど例に出した『アイ・アム・サム』のダコタ・ファニングを超えるような名演技。この映画の八割はこの子の功績。

キャプテンアメリカもこんな繊細な演技も出来るのかと大感心。

ただラストの畳がけが早すぎたのでもう少しだけ丁寧に描いて欲しかったかな。でも老若男女におすすめ。
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