takato

gifted/ギフテッドのtakatoのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.3
「ロリコンを殺す映画かよぉ!」な素晴らしいロリ映画であり、猫映画であり、キャプテンアメリカ映画である。即ち、これ以上なにを望むっていうんだ!。

 あらすじや予告を見る限りだと、涙涙の感動親子映画、という感じだけどそれだけでない上手さがある演出と脚本で偉い。子供を取り上げようとするお祖母さんを単なる嫌な悪役じゃないし、「ヒドゥンフィギュアズ」のおばちゃん演じるお隣さんは良い味出してるし、黒人の弁護士さんもユーモアと落ち着きのある知性という大人な魅力をしっかり持ってる。

 主役に関しては、キャプテンアメリカの良さは言うまでもない。メアリーちゃんに関しては、彼女を見出して見事に演出している監督のロリ能力も見事の一言だが、ずば抜け知性を持ってるけど嫌味にならない彼女の活き活きとした魅力が作品を何倍にもパワーアップさせてくれている。前歯が何本か抜けてて愛嬌があるところチャームポイントかな。

 テーマ的なところは、序盤に夕焼けの中で主役二人が遊んでるところに象徴されている。「俺には俺の考えがある。しかし、それは俺の考えだ。それをお前に押し付けたくない」、「自分で考えるんだ。俺はその手助けをする」。人間は能力や才能で出来ているわけでなく、まずその人間性が大前提である。その大前提を育てるのには子供の時期が重要なのは言うまでもない。才能に人生が左右されるのではなく、その人自身が才能を左右しなくては意味が無い。選択をするのは、その人自身の心からの物ではなくてはならない。一番大切な才能、というより能力はなんといっても愛すること。

 全般的に非常に均整のとれた映画といっていい。ただ、猫がらみあるシーンで本当にこのキャラぶん殴ってやろうか!ってくらい殺意を抱くところあり、そのキャラが制裁を受けなかったのが少し惜しい。猫大好き人間ってわけじゃないんだけど。
takato

takato