いじゃ

gifted/ギフテッドのいじゃのネタバレレビュー・内容・結末

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

数学の天才的才能を持つ少女と、その少女に「人並み」で在って欲しい伯父(主人公)の優しい物語。

かつて数学の未解決問題を解くことに苦心していた女性の娘と弟である2人は姪と伯父という他人より近いけど家族より遠い関係なのが、優しくて寂しくて凄くいい。

この映画では、少女の恵まれた才能に過干渉になる母の悪意ない暴走が物語と2人の絆を深くするんだけど、一緒に居たくて相手の邪魔をしたくなくてもがく2人の姿が切なくていい。
相手にとってどう在る人生が一番幸せか、それを自分は邪魔していないのかを考えて、やはり一緒に居ることを選べたのが凄く良かった。


この映画の主人公はちゃらんぽらんに見えてとても良識があって、不器用ながら優しい。
それがもちろん少女にも伝わっていて、「どうしてメアリーはフランクと一緒に居たいの?」と訊かれると「あの人いい人だから」と少女は答えている。
「2人でいたい」が共依存だけではなく、2人の絆を感じられて凄くいいなと思った。
人生の正解は誰にも分からない、でもより良い人生であって欲しいと願う。