Kumonohate

恋愛奇譚集のKumonohateのレビュー・感想・評価

恋愛奇譚集(2017年製作の映画)
3.5
台湾の新星ヤオ・アイニン扮する女子高生(ユーウェン)が、福島県の天栄村に交換留学生としてやって来る。ステイ先の杜氏の3代目、その元カノで17年前に謎の死を遂げた女、その友人で上京して芸能活動をしていた女、ユーウェンが一目惚れした同じクラスのイケメン、そのカノジョで少し意地悪なクラスメート、正体不明の浮浪者…らが紡ぎ出す様々な恋の物語。それらに触れていくうちに(同時に当事者でもあるのだが)、「感情は一瞬で変わるから、恋愛することは馬鹿馬鹿しい」と思っていたユーウェンは、「感情は一瞬で変わるから、恋愛することは素晴らしい」と思うようになってゆく。

基本的にはそんなハナシだと思う。だが、恐らく私の考えすぎだとは思うのだが、そうした恋愛譚の皮を被ってはいるけれど、実は裏には結構恐ろしいテーマが隠されたハナシなんじゃないかな〜、と思った。神隠しとか、神様とか、てるてる坊主とか、要素をつなぎ合わせてゆくと、そんな感じがした。
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