スズタカ

散歩する侵略者のスズタカのレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
3.7
宇宙人が人間に寄生して、人間という生物を理解したうえで、地球を侵略しようという話…って、アレ!?どこかで聞いたことがあるような…。

そう、「寄生獣」そのままです! (^^;;

寄生の方法や、人間への理解の仕方などには違いはあれど、感動へ至る話し運びなど、どこまでも「寄生獣」そっくりではあります。

しかしながら、やっていることは同じとはいえ、キャスト陣の演技が、感動的なまでに素晴らしく、更に、黒沢監督の上手過ぎるというか独特過ぎる?演出によって、この映画には、この映画独自の魅力が充分あります。

それにしても、黒沢さんの演出は、本当にすごいですね。陰影の具合とか、風景に感情を持たせた映像とか、上手過ぎて驚愕です。

愛とは…? 奪ったりするものではなく、その必要さえもない。
誰もが最初から持っているものだけれど、相手には全部与えたい、分かって欲しい。
例え、自分が全てを失うことになったとしても…涙です。

軍隊や政府機関の人数少なすぎだろーとか、クライマックス後の展開は、蛇足かなぁとか、何で東出くんを宇宙人側で使わないんだ笑とか、言いたいことも色々とありますが、稚拙なVFXさえもチャーミングに思える、とても可愛らしい映画です。

俺は、好きです。有りだと思います!!٩( 'ω' )و
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