外は雨

散歩する侵略者の外は雨のレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
4.1
黒澤清監督。白昼女子高生が家路に着く道すがら、歩く人の位置すらもどこかおかしい。侵略者は人の概念を奪う。奪われたその概念は失われてしまう。人の体は空虚な侵略者の入れ物で、彼らは概念を奪いながらヒトを学ぶ。コミュニケーションの不能による、唐突さ滑稽さ。残酷さの無意味。

いつもよりも分かり易い物語。黒澤清監督の得たいの知れないものの描写がとても好きだし、どういう場面でも恐ろしいほど引いて見ている視線が好きだし。観ている方向が虚空だし。影がおかしいし。うん。とても好きなんですよね。

ただ、長澤まさみちゃんが頑張りすぎて少し煩く感じてしまう。うわぁ!なんだこれ!くらいの抑揚でいいんですよ〜w
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