きゃん

8年越しの花嫁 奇跡の実話のきゃんのレビュー・感想・評価

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)
3.8
結婚式前に病で昏睡状態に陥り、回復するも相手の記憶をなくした女性と、それでも彼女を愛し続けた男性のおよそ8年の軌跡を追った実話を基にした作品。愛の力の奇跡を感じた。

結婚式を3か月後に控えていた尚志と麻衣。しかし、麻衣が病を発症して昏睡状態になってしまう。尚志は、麻衣の両親からほかの女性を探すように諭されるが、彼女のそばから離れようとせずに回復するのを待ち続ける。その後目を覚ました麻衣は、記憶障害に陥って尚志が誰なのか分からない状態になっていた。ショックに打ちひしがれながらも、毎日のように彼女を訪ねる尚志だが…

土屋太鳳の熱演が素晴らしかった。健くんの抑えた演技も良かった。穏やかな中に情熱、意志の強さを感じた。切なさや苦しみがひしひしと伝わってきて辛かった。いつ目覚めるか分からないのにずっと傍にいて愛し続けられるのは簡単にできることではない。待ち続ける辛さ以上にそれほどまでに愛することができる人に出会えたことが幸せなのだなと。私自身も婚約中で結婚式を控えている中で見たのでいろいろと考えてしまって涙が溢れた。

2人の愛の力はもちろん、麻衣の両親、尚志の会社の社長や同僚、麻衣の担当医、結婚式場のウェディングプランナーなど、2人の周りの人たちの2人への想いが溢れていてとても温かかった。愛が詰まった作品。
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