スズタカ

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のスズタカのレビュー・感想・評価

1.3
一言でレビューするなら…大惨事(笑)。

『まどマギ』、『傷物語』の新房監督と、大根監督が脚本の座組で、これだけ出来の悪いトンデモ映画になってしまっていることに、心底、驚愕です。

俺には、良いところが、全く見当たりませんでした…(*_*)

そのダメさは、原作にあたる、岩井俊二監督の実写作品からかけ離れているから、とかいうことではなく、端的に映画としての出来が悪い。

先ず、今回の映画は、設定や演出、セリフに至るまで、全部が全部、元々の実写版が有りきで、それと比較してどうするかで考えられているのが明白です。それが、最も駄目な原因だと思います。

実写版ではこうだったからこうしよう、とか、実写版ではこうだったけれど…とか、そんな状況が透けて見えます。

この物語をアニメーションで作る場合に、どうするのが1番素晴らしいのかをスタート地点として考えられていないのは、純粋ではないし、そんなので、ベストな作品が作れる訳がないでしょう?

原作が好き過ぎて気を遣ったつもりかもしれないけれど、逆に失礼だよ。

岩井俊二監督の実写版は、その出来云々だけではない、説明のしようがない魔法がかかっている作品です。大根さんなら、そんなの分かってるでしょ!

意識するなというのは酷かもしれないけれど、アニメ版はあくまでアニメとして、ベストを尽くして欲しかったな。

※事細かにダメ出しして行くと、キリがないので、グッと堪えてレビューしました※
スズタカ

スズタカ