シネラー

名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵のシネラーのレビュー・感想・評価

4.0
HAPPY BIRTHDAY!江戸川コナン。
気がつけば"黒鉄の魚影"も7回劇場鑑賞
する程にコナンの熱が冷めないので、
コナンの誕生日である今日は
TVSPとして放送された本作を再鑑賞。
懐かしさと新しさを上手く合わせた
良質なリメイクだと思う。

原作及びアニメ第1話となる、
高校生探偵だった工藤新一が
江戸川コナンとなる始まりの物語を
リメイクした内容となっており、
多くの人が知っている内容である故に
新鮮味は薄いが、
新一と蘭の関係が終始描かれている事で
一貫性を保っており、
二人の関係性が改めて尊いと思った。
そんな中で、
物語が後の灰原ことシェリーで始まって
終わるのは粋に感じられた。
後々に登場する人物や事件の挿入もあり、
ファンにとっては笑みが溢れる描写が
多くあるのは嬉しかった。
又、初代オープニング曲である
「胸がドキドキ」のオープニングが流れ、
劇中でもZARDの「運命のルーレット廻して」
が挿入されるのも嬉しく、
近年のコナンのアニメで聞かれなくなっている
BGMが使用されている事も好きな要素だった。
エンディング部分での初期エピソード
のダイジェストも懐かしさがあり、
最近の事件よりも昔の事件の方が
鮮明に憶えてると個人的に思うところだった。

既に昔から知っている内容なだけに
突っ込みどころも野暮かもしれないが、
ジェットコースター殺人事件の
トリック内容の無謀さや
ジェットコースターに真面目に乗る
組織のジンとウォッカは笑ってしまう
要素の一つだ。
又、原作の1話と2話を引き伸ばす形に
なっている為、物語のテンポがゆっくり
に思わなくもなかった。

アニメ20周年記念作品として
製作されている事もあり、
ファン要素の詰まったリメイクで
良いTVSPで大好きな作品だ。
改めて原作初期のエピソードを
手に取ろうと思った。
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