新婚のポール(ロバート・レッドフォード)とコリー(ジェーン・フォンダ)が引っ越したボロアパートの住民は変わりものばかり。その一人ベラスコ(シャルル・ボワイエ)と親しくなり、彼の招待でコリーの母(ミルドレッド・ナトウィック)を交えてディナーに出かけるが、それをきっかけに新婚夫婦は大喧嘩を始めてしまう。
みんな息を切らして死にそうになりながら部屋に上がってきたり、天窓から雪が降ったりというシチュエーションが巧妙で、とにかくニール・サイモンの脚本が見事で会話が楽しい。
全体的に70年代、80年代のホームドラマを観ているようで、観客の笑い声が聞こえてきそうだ。
電話屋さんの登場するシーンが特に好き。あれは絶妙。
常識的で堅苦しいポールと奔放でオープンなコリーがイチャイチャしまくった後に罵り合うんだけど、内容がバカバカしくも微笑ましい。
支離滅裂だけど可愛くてセクシーなコリーを演じたジェーン・フォンダはまさに小悪魔。この頃って、こういうお色気ものにけっこう出てたんだよなー。
そして、ベラスコの破天荒っぷりが強烈だけど、「邂逅」「ガス燈」などのシャルル・ボワイエの振り切った演技がハマりまくりだ。