Jun潤

ラマになった王様のJun潤のレビュー・感想・評価

ラマになった王様(2000年製作の映画)
4.0
2022.04.16

だいぶ昔に何度も見てめちゃめちゃ気に入った作品。
Disney+に加入したのでレビュー用と思い出浸る目的に再度視聴です。

とあるジャングルの奥深く、1匹のラマが佇んでいた。
その正体は、とある国の王・クスコ。
わがままで自分勝手、国民や部下を好き勝手に使うクスコは、自分の誕生日にプールを作るため、農民のパチャを呼び出し立ち退きを命令する。
その頃クスコの相談役のイズマは気まぐれでクビにされ、手下のクロンクと共にクスコの暗殺計画を企てる。
その結果、殺せはしなかったもののクスコはラマになってしまい、クロンクのミスでパチャによって村に運ばれる。
目覚めたクスコは人間に戻るべく城に戻ろうとし、その旅路を心配したパチャも同行する。
城まで無事に送り届ける見返りにプール建設を別の場所にする約束を交わす2人だったが、クスコの性格は相変わらずでケンカばかり。
果たしてクスコは人間に戻ることができるのか!?

「長けりゃいいってもんじゃないの、長くていいのは夏休み」
いやぁ、相変わらず面白い。
めちゃくちゃ笑える作品です。
どストレートなギャグに挟まれるメタネタ、ユニークなキャラクターたちにそれはそれは笑わせてもらいました。

もちろんそれだけでなく冒険や主人公の心の成長、ヴィランらしいヴィランと、ディズニー作品の王道も抑えてましたね。
個人的に独特だと思ったのは、どこまでも善良であり続けるパチャと、敵側なのに全く嫌いになれない、それどころか作中随一の愛されキャラであるクロンクの存在ですね。
彼ら2人の存在でもって、クスコとイズマの対比やクスコの嫌な性格からの成長、物語全体の緩さがアップしていたと思います。

日本語版吹替キャストは藤原竜也。
『バトル・ロワイヤル』直後くらいの時期でまだ現在のようなイメージまで固まってはいませんが、十分嫌味な感じとメタネタも行けるギャグキャラを演じていましたし、改心後が違和感モリモリなのもその演技あってこそですね。
Jun潤

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