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メアリと魔女の花のkiritoのレビュー・感想・評価

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)
3.4
【今日の夜だけは私、魔女なんだ!】

ジブリから独立したスタジオポノックの初長編映画。

とはいえ、出てくるキャラクター、風景、食べ物の絵のタッチが完全にジブリのそれなので比べるなというのが無理な話。

メアリがある日森で見つけた『夜間飛行』という花をめぐる物語。


まず、杉咲花の声がメアリにどうも合ってなくて最初物語に集中できない事件が発生する。

メアリは『赤毛』を気にしており、短所と捉えているが、魔法学校では『赤毛』は優秀な魔女の証という設定になっている。
すなわち、ある部分で短所と思えても、実は長所となる可能性もあり、自分が嫌いな部分であっても卑下する必要がないことを伝えてくる。

もっとも、メアリが目的を達成するために努力をする部分が少ないことは引っかかった。
魔法の花で覚醒する能力は確かに素晴らしいものだが、それは逆に言えば楽して力を手に入れることであり、ともすれば本当の人間の成長にはつながらないことにもなり兼ねない。
もちろんメアリはそういう道は辿らないが。

結局は『魔法』ではなく『勇気』と『信念』こそが目的を達成するのに必要なものなのだ。

平均点低いけど、みんなジブリに厳しいな…


2017.7.14
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