米林監督の作品は、本当に絵がきれい。細かいところまで丁寧に描かれていて、それを見るだけでも価値があると思う。
特に建物や、部屋の中の小物などが、かわいくて色も素敵。
内容は…うーん。
分かりやすくて子どもにはいいかもしれない。
でもジブリ作品をセリフを言えるくらい繰り返し観てきた私達世代には、もうちょい頑張って欲しい感じがしてしまう。
キャラクターの感情の表現に違和感があった。ファンタジーなので、普遍性はいらないのかもしれないが、こんな時に子どもって、こんなことするよね、わかるわかるー！みたいなのがジブリではあったから、その観察力と想像力に今回も期待してしまっていた。
でもひとつ、冒頭の逃げる魔女のまなざしには強さがあった。
満島ひかりが演じていたのもよかった。
この魔女との絡みがもっとあったらよかったな。
もしくは主人公でもいいくらい。
ジブリの意志を引き継ぐ、ポノックの第一作品。観られてよかった。
次回作も楽しみに待ちます。
魂こもった作品はやはりいいです。
