こしょう

メアリと魔女の花のこしょうのネタバレレビュー・内容・結末

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

あれあれという間に話は進んでいくけども、キャラクターの行動原理が、特にメアリがピーターの住所を教えて嘘をついてしまう場面は、なぜそうしたのかが全く分からず、後に涙の謝罪をするものの、お前のせいやろがー!謝るなら私がピーターを売ってごめん、くらい言わんかーい!と思わずにはいられないのであって、その点、千と千尋はちゃんとしてたなあと。
後はこのジブリ風テイストなのに圧倒的な下品さのなさと、アクション、活劇不足はどうしたものか。例えばマダムの初登場シーンでの水マダムなんかは見上げるショットがないと、その大きさがまったく迫力をもって伝わらないのであり、それ以降もなんとなくそれっぽい絵を見せられているだけにしか感じられない。なので、メルトダウンだ!原子力大変!みたいなシーンがあっても、社会的メッセージも込めました、という誰向けか分からない目配せにしか思えず、ただエンディング曲のセカイノオワリの嘘くさい爽やかさはマッチしているなぁ、という虚しい思いで映画館を出ることになった、夏の日の午後でした。もう絵柄から変えていかないと、わたしのような勝手な期待を持つ人を減らさないと、大変だと、それこそ勝手な心配をしてしまうがけれど、この映画がジブリからの卒業宣言だとすれば、次こそ期待したいですね(何様)
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