カナノシ

いぬやしきのカナノシのレビュー・感想・評価

いぬやしき(2018年製作の映画)
4.1
真面目ながらも卯建の上がらない中年サラリーマン犬屋敷イチロウ。
妻や子供達に疎まれながらも、愛する家族のために毎日を頑張っていた。
ある日健康診断の結果、自身が末期近くの癌であることが発覚。
家族に打ち明けようとするも取り合って貰えない。
捨て犬であったハナコと共に公園で打ちひしがれている時、彼の前に閃光が走る。

その日から、彼の人生は一変することとなる。
イチロウに起きた変化とは…
そして彼が巻き込まれる大事件とは…
な話!

漫画原作の国産SFアクション大作!

自身に起きたとんでもない変化、そして段々と変わっていく自分自身と世界。
振り回されながらも一生懸命頑張るお父さんを木梨憲武が好演。多感な思春期故に壊れゆく高校生獅子神ヒロを佐藤健が怪演。

序盤のイチロウの居場所の無さは心にくるものがあり、中盤のヒロ親子の叩かれっぷり凸られっぷりも同様心にきた。
お互い守りたいものは同じであるはずなのに…と。

国産ながらも最近のCG技術は目を見張るものがあり、画面から浮くこともなく(実際浮いたり飛んだりはしているが)自然と物語にのめり込むことが出来た。力入ってるねー!アクションもスペクタクルも非常に興奮した、かっこよ!
この映画の続編という形で、原作終盤の物語を見たいと思ったくらい。綺麗な彼が見たい。

どうせ邦画でしょ、と侮ることなかれ!SF好きなら是非!
和菓子もめん弥のぼくポチ的な一本でした。
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