イギリスの小さな町、リトルヘブン。
家族や環境に鬱屈している少年・少女。
いつかこの町から抜け出したい、しかし思うようにいかない日々。
そんなある日、この町をゾンビパニックが襲う。
けして好ましい日常では無かったが、このような崩壊は望んでいなかった。
モラトリアムvsゾンビ。この戦いの行方はーーーな話。
ゾンビホラー+ミュージカル!
昨今中々珍しくなったこの掛け合わせだが、登場人物達の抱えるリアルな悩みで陰鬱になりそうなところを見事に中和してくれる。それどころか花を添える程で、その「暗さ」をポップかつ爽やかに描いてくれていた。
さらにさらに、ゾンビものによくある過剰なコメディ化を抑える効果もあり 本作のミュージカル演出は素晴らしいバランスの上になりっていて感動した。
めっちゃ感動した。
いやー、登場人物たちがみんな愛らしくて感情移入できちゃうからもう終盤たるや…
余韻がすごかった…
多分定期的に見たくなる、そんな映画でした。
登場人物のコミカルな甘さ、悩みや別離のほろ苦さ、そして軽快なミュージカルというアクセント。サクッと楽しめちゃうサイズ感。これはまるでアルフォート ミニチョコレートビター味の如く。