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クルエラのsoyaのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
3.8
善とも悪とも称せない本作のクルエラの描き方がどことなく映画「アイ、トーニャ」に似てるなと思ったら監督が同じ方で納得。

ストーリーは単調なので先は読めるが、俳優陣の怪演で飽きずに観られる。
音楽、ファッション、画面の使い方などがオシャレで時代の最先端を走るクルエラという人物を上手く表現していた。大画面と大音響で楽しめる映画館ではクルエラのファッションショーに参加したかのような体験ができるだろう。

マイナス点としては動物愛護、LGBTQ+、非白人等々に配慮したため本作でのクルエラがヴィランとしての部分が弱いと感じてしまったことだ。特に”クルエラ”と”毛皮”は”101匹わんちゃん”と”ダルメシアン”と同じくらい彼女のキャラにとって重要な象徴であるため、その毛皮にほぼ触れられなかったのは非常に残念である。

救いようのない極悪非道なヴィランが近々ディズニー映画から絶滅するのもそう遠くはないのかもしれない。


色々と書き連ねたが、一本の実写映画としては非常に完成度が高い。ディズニーの実写版では上位の完成度であることは間違いないだろう。

エンドソング後にオマケがあるので席は立たない方が良い。
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