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ソウルフル・ワールドのsoyaのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
5.0
近年観た映画作品の中で一番心に残った。

【絵】
キャラクターはいかにもアニメというルックスなのに、人物の肌質や動物の毛並み、NYの街並みなど写真のようにリアル。楽器の演奏シーンの動きも滑らかですぐそこで演奏が行われているかのような迫力だった。

【音楽】
主にNYのシーンではお洒落なジャズ、ソウルの世界では神秘的で近代的な音楽の2種類が流れる。観賞後早速サントラをDLした。

【ストーリー】
ピクサー作品でよく見るヴィランが今作は出てこなかったのはとても新鮮だった。冴えない中年男性が主人公だから敢えてこういう構成にしたのかもしれない。平凡な我々の人生にはヴィランは居ないのだろう…。
自分は主人公が理容師と話すシーンが好きだ。順風満帆な人なんていない。みんな辛いことや苦しいことを乗り越えて今を生きている、そんなことを彼らの会話から気付かせてくれた。


【総評】
色々な経験をしている大人はきっとグッとくるものがあるはず。コロナで上手くいかない、苦しい思いをしている人も多い今だからこそ多くの人に観て欲しい作品。

欲を言えば字幕版の看板等は英語で記して欲しい。
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