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ラーヤと龍の王国のsoyaのレビュー・感想・評価

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)
4.8
観る前は正直あまり期待していなかったが見事に裏切られた!!!
「ラーヤ」が新たなディズニーの黄金時代の幕開けになるのではないだろうか?


【絵】
ほぼリモートで作成されたと思えない美しさ。東南アジア特有の泥まじりの川、水に濡れた髪、動物のフワフワの毛並みなど全てがリアル。

CGIの技術がここまで進歩したのかと驚かされるだろう。 


【アクション】
シラットやムエタイなどの東南アジアの武術をキャラクター達が使っていたり、タイ映画の「マッハ!!!!!!!!」などのアクション映画のモーションを参考にしているので本格的なアクションに手に汗握るだろう。

【キャラクター】
この作品の魅力の一つは完璧な人物が居ないということ。みんな何か欠けている。そして成長していく姿に胸を打たれた。

特筆すべきは今までのディズニー作品で善は善、悪は悪と明白だった境が無くなり、よりリアルで本作のテーマを確固たるものにしている。

主人公ラーヤはただ「戦闘能力の高い強い女の子」、「選ばれし力を持った主人公」でないのが新鮮だった。我々一般人に程近い等身大の女主人公という個性が彼女に感情移入しやすく、親近感を覚える人は多いはず。
ラーヤの身分は”プリンセス”と言っていたが、女戦士という身分だけでも良かったのではふと思った。そろそろディズニー作品の”プリンセス”以外の新しい女性主人公も見てみたい。

【ストーリー】
荒廃した国を救うために5つの国を巡り宝を集めるという少年漫画でお馴染みな冒険活劇のストーリーに、人類の分断をテーマに様々な現代の問題が説教臭くなく盛り込まれている。
ストーリーも中弛みすることなく疾走していくので小さいお子さんも退屈しないで楽しめるのではないだろうか。


【総評】
WDJと映画館が揉めているため、ミニシアター規模の公開ですが、機会があるなら今のうちに劇場の大きなスクリーンと大音響で見てください!!劇場を選んで良かったと思う作品でした。

因みに自分は観賞後劇場にグッズが無くて再び泣きました。
早く円盤が欲しい!!!!
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