ピロシキ

クルエラのピロシキのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
3.7
冒頭から煽るブラックのシンデレラ城、監督は「アイ、トーニャ」の人というわけで、スケートリンクの上を動き回っていたあのグワングワンのカメラワークは、ここでも発揮されている。アイトーニャのほうはドギツめの暴力描写をわりと頻繁にぶっとばしていたのだけど、「クルエラ」はあくまでもディズニー映画であった。どなた様も安心してご覧いただけるG指定の映画、当然Fワードも大量流血もない。モノクロになったとて、やはりシンデレラ城には変わりないのだ。

とはいえ、不完全燃焼だなんて言わない。序盤からたたみかけるような編集のテンポが気持ちよく、前半部分はしばし時を忘れて没入した。エマ・ストーンがあの後オバサンになって、カリカリの極悪グレン・クローズへ変貌を遂げるとは思えないけれど。
ピロシキ

ピロシキ