自己表現ができるヒトはかっこいい。
自分の思いや考えを、ファッションや音楽などを媒体として見える化させる。それらアウトプットされた物たちには誇りと愛着を持ち、アイデンティティを感じることができる。
人生は振り子だ。エステラとクルエラという2人の人物を行き来することで、そのどちらにも良い刺激を与えることができる。
日本はもともと悪者に対する美学も持ち合わせているように思うけど、勧善懲悪が基本な海外でも、ジョーカーやマレフィセントなどのヴィランズの人間らしさを演出する作品が注目されるようになったのは、スカッと爽快な作風だけでは物足りず、陽の当たらない彼らのストーリーを消費することで快楽を得ようとする人が増えているからかもしれない。鬼滅の刃もそうだが、概念でジャックするコンテンツが強い。
1960〜1970年頃のオフィスなので、事務作業効率化を図るためのスクール形式のデスク配置が、しっかりと再現されていた。
何かを決断する時に、頭で考えるだけでなく行動に紐づけて決断させるとわりと強烈な原体験となる。恋人と別れて海に指輪を捨てる、失恋して髪を切る、新しいことにチャレンジすることを誓い、引っ越す。行動もセットで決断するのがいいし、頭を切り替えたいときなどは、お気に入りの場所を作るとよい。クルエラの噴水のように。