このレビューはネタバレを含みます
色んな服装が見れるだけでこんなに楽しいなんて。モノトーンに真っ赤なルージュってどうしてこんなにも心惹かれるんだろう!
やっぱりファッショナブルな作品は観ているだけで心が踊る、好きだな、と再確認できた。
リバティの中を進んでいくカメラワーク、どうやって撮ってるんだろう?オシャレで楽しい。
ヴィランvsヴィランは題材として難しくないのかなと思ったらクルエラもバロネスもどちらもしっかり"悪"で、とくにバロネスの徹底的な悪っぷりはヴィランに立ちはだかるヴィランとして完璧で、逆に好きになっちゃう。
貴女は母を殺した、とクルエラに詰め寄られたバロネスが平然と放った「誰のこと?幅を狭めてよ」の一言は、それだけでたくさんの人を殺していて、しかも気にも留めていないのがわかってゾクゾクした。この短い一言だけで。素晴らしいセリフだなぁ。
クルエラは哀しい生い立ちや復讐という動機があるからこそただの悪ではなくダークヒーローとして好感が持てたし、天賦の才をもって復讐を遂げる様は観ていてスカッとする気持ちよさがあった。
…とはいえ、それはこの作品だけを観ればの話で。
このクルエラは本当に将来、ジャスパーとホーレスを子分としてこき使い、100匹近くもの犬を殺し皮を剥ぐだろうか…?というのは疑問。
本当になにかを殺したりしていたら説得力もあったし、もっと突きぬけて悪になって終わった方が後にも繋がって私は好みだったかも!