KenzOasis

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのKenzOasisのレビュー・感想・評価

4.0
「人は各々真実を持っている」

アメリカ人女性で初めて、トリプルアクセルを成功させたトーニャ・ハーディング。暴力の日々の中、愛に飢えながら、文字通りスケートに人生を賭けていたが、彼女の人生はナンシー・ケリガン襲撃事件によって崩れ落ちた。ひとりの女性の半生をインタビュー形式で、語るように描いた作品。

なんかもう、何言ってんのってくらいのスパルタ教育に擦り切れていくトーニャと、出会ったほんとバカな男に、もっとバカな男がひっついてて笑っちゃうんですけど、最後は笑っていられなくて締め付けられてしまう映画でした。

かわいそうと思うこともおかしいかもしれないし、もちろん何が真実かは、もうわかりようもない。でも、これが真実なら、なんと不憫な人でしょうか。

心と努力は、本当に凄まじかったんですね。

それにしても、キャストみんなめちゃくちゃ良かった。
マーゴット・ロビーは、近頃はプロデュースもかなり精力的でどんなことをするのか楽しみですね。

あの古いアメリカンなヘアースタイルも似合ってました。

アリソン・ジャネイみたいな母ちゃんは肝っ玉とかいう範疇を超えてる。クレイジーだわ。

ラストの本人映像には、本気でびっくりしました。キレッキレ!良くも悪くも、見事に歴史に名を残した人だったんですね。
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