「人は各々真実を持っている」
アメリカ人女性で初めて、トリプルアクセルを成功させたトーニャ・ハーディング。暴力の日々の中、愛に飢えながら、文字通りスケートに人生を賭けていたが、彼女の人生はナンシー・ケリガン襲撃事件によって崩れ落ちた。ひとりの女性の半生をインタビュー形式で、語るように描いた作品。
なんかもう、何言ってんのってくらいのスパルタ教育に擦り切れていくトーニャと、出会ったほんとバカな男に、もっとバカな男がひっついてて笑っちゃうんですけど、最後は笑っていられなくて締め付けられてしまう映画でした。
かわいそうと思うこともおかしいかもしれないし、もちろん何が真実かは、もうわかりようもない。でも、これが真実なら、なんと不憫な人でしょうか。
心と努力は、本当に凄まじかったんですね。
それにしても、キャストみんなめちゃくちゃ良かった。
マーゴット・ロビーは、近頃はプロデュースもかなり精力的でどんなことをするのか楽しみですね。
あの古いアメリカンなヘアースタイルも似合ってました。
アリソン・ジャネイみたいな母ちゃんは肝っ玉とかいう範疇を超えてる。クレイジーだわ。
ラストの本人映像には、本気でびっくりしました。キレッキレ!良くも悪くも、見事に歴史に名を残した人だったんですね。