虐待やDVの世界で生きてきた不器用な人たちのお話しなので、序盤はずーっとモヤモヤやるせない気持ちを抱きながら観る感じですが、中盤からは思わぬ人物が出張ってきて、内容としては笑えないけど"映画"としてはコメディ色が出てきます。
トーニャはもちろん、その他の人たちも、家庭の在り方が違えば何か違ったかもしれないけれど、色んな形の凶暴性が歯車として重なり合ってしまうのも、事実としてよくあり得る問題。歯車がどこかで止まれば、また結果は違ったのでしょう。
比較的多くの人物が登場しますが、混乱することなく、むしろ面白い構成で一人一人にスポットを当てるのが、この重たい内容をポップに見せる秘訣かなと思いました。
あと楽曲もポップ。トーニャ自身もポップ。