あきしげ

ディープブルー・ライジングのあきしげのレビュー・感想・評価

1.5
主人公とヒロインは高みの見物。

良かった点。

・アサイラム製らしい作品

悪かった点。

・主人公は何もしていません
・ヒロインはほぼ何もしていません
・脇役はただの働き蜂で用が済めば退場
・サメが空気を読みすぎている

みんな大好きアサイラム製の作品。
サメ映画の可能性を広げた『シャークネード』というバカ映画。
それに続ける新たなサメ映画です。

『ディープブルー』を彷彿させるタイトル。
しかし、中身はまったく関係ないタイトル。
さすがはニューセレクトが付けたタイトル。

それなりに期待してしまった。
でも、本作はアサイラム作品。
期待などしない方がいい見本。

主人公とヒロインが働いていない。
主人公はヒロインとイチャイチャ。
ヒロインは無線機の前にいるだけ。
二人とも役に立たないキャラです。

その代わり脇役が頑張ります。
命を懸けて危険な海中で作業。
完了したらあっさり退場する。
その前に死亡フラグを立てる。
ある意味、丁寧な仕事でした。

本作のサメはニシオンデンザメの進化版。
それにしても、進化というより突然変異。
大型魚類の中で特に泳ぐスピードが遅い。
そんなニシオンデンザメの進化版は速い。
ただ、ちゃんと空気も読める優れた頭脳。
彼らの微妙な調整で物語が成立している。

ツッコミどころ満載のサメ映画。
バカ映画にすれば気にしません。
真面目に作ると粗が見えすぎる。

だから『シャークネード』は成功した。
主人公が超人並みに大活躍する爽快感。
本作にはそれが一切ないのが失敗です。
そもそも主人公は何もしていないです。
最後だけ主人公っぽい事をするレベル。

改めて『シャークネード』は素晴らしい作品だと分かる。
あきしげ

あきしげ