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犬ヶ島のliamのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
3.6

監督は「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン。出演は「マイリトルポニー プリンセスの大冒険」のリーヴ・シュレイバー、「THE UPSIDE 最強のふたり」のブライアン・クランストン、「素晴らしきかな、人生」のエドワード・ノートン、「グランド・ブダペスト・ホテル」のボブ・バラバンなど。

近未来の日本で、伝染病の犬インフルエンザが大流行し、犬たちは「犬ヶ島」に隔離される。12歳の少年アタリは、捕らわれた愛犬スポッツを捜すため、メガ崎市からたった一人で小型飛行機を操縦し犬ヶ島へと降り立つ。島で出会った5匹の犬とアタリは、心の距離を少しずつ縮めていき。

今作はストップモーションアニメ作品となっているが、細部まで非常にこだわり抜かれていて、一体どれくらい作成に時間がかかったのだろうと気が遠くなる。

監督のアーティスティックな雰囲気が今作でも炸裂している。所々意味不明な所もあるが、そこは雰囲気のゴリ押しでどうにかなる。

舞台が日本という事も個人的には嬉しい。本当の日本とは全然違うんだけど、監督風の日本を楽しめる。
また日本を舞台にしているだけあって、日本の作品にインスピレーションを感じているところがあるなと感じた。

シンメトリーの画面も特徴的で、コミカルなプロットとキャラクターの中で、監督独特の雰囲気を醸し出している。

好き嫌いは間違いなく別れるが、ハマる人には絶対にハマる映画になっている。

ウェス・アンダーソン監督が贈る、独特な雰囲気が癖になるアニメーション映画。
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