ウェス色にこだわりぬかれた箱庭の中で繰り広げられる少年と犬たちの冒険譚。その景色はこれまたウェスの脳内できっちり作り込まれたファンタスティックジャパンなのです。ポリコレ的に大丈夫なのか日本人の私が心配しちゃったけど、案の定そのような批判は避けられないようだね。まあ、ウェスの脳内ジャパンなので凝れば凝るほどステレオタイプになるのは仕方ないよね。
でもって今作はこれまでよりも政治的要素が強め。ポピュリズムの煽りを受け仮想敵として排除される犬、捨てられる犬ケ島は災害で被害を受け放置された土地。構想にかなりの年月費やしているらしいから、フィクションに現実が近づいてしまった感じかな。
相変わらず笑いはシニカルで、寂しい人が優しく包まれるのもいつも通り。こういうとこやっぱり良い。優しいね。
画面の情報量はんぱないから家で観れるようになったらじっくり観たい。
とりあえず日本に興味を持ってもらえて日本文化を一生懸命お勉強してくれてありがとうと言いたい。
