【ネオ日本】
ウェス・アンダーソンの小洒落た世界観は正直、見ていてこっぱずかしいというかあんまり好きじゃないのだが、これは良かった。
彼らしい唯一無二の雰囲気の中で犬の権利に想いを馳せた。
過去なのか未来なのか、外国にとっての日本とはいつまでもこういう世界観のイメージなのかもしれない。
日本人からみるとこれはおかしいだろ!っていう点も散見されるものの、これは異国の話であり、完全な日本ではないのだからそれでいい気もする。
(カタコトの日本語は笑えるが…)
最初こそ、この違和感アリアリの犬たちをみてるだけでいこごちが悪かったが、30分もしてみるといつのまにか犬に感情移入ができるようになっているから不思議だ。
ただ、アタリ少年は別としても一番権利を叫ぶのが海外の留学生で、そこは日本人であってほしかったなという気持ちはある。
声優自体が豪華であり、それだけでも価値はあるのだが、ストップモーションアニメの作品群にまた一石を投じる作品。
※太鼓の音と寿司を作るシーンは記憶に残る。
2018.12.6