Pnori

パッチ・オブ・フォグ −偽りの友人−のPnoriのレビュー・感想・評価

2.9
地味だけどジワジワくるね。
おじさん同士、痛い馴れ合いが(笑)

弱味を握らないと取り合ってもらえないサイコなおじさんと、大学講師なのに学習能力が皆無であるおじさん2人の脅し脅されフリ振られ物語。

駆け引きとも呼べない幼稚なやり取りは、自我が確立する前の子供のわがままのぶつけ合いと同じだね。思い立ったら直ぐ相手の所に乗り込んでいき、悪い事でもバレなきゃOK。自己中心でタチの悪いおじさん達は、感情のまま行動し、先を読むことをしない。

お互いに嘘がバレそうになると冷や汗を掻きながら「誤解だ。ごめん許してチャンスをくれ!」と許しを請い、舌の根も乾かないうちにまた嘘を繰り返す。

コイツらアホかと…(笑)

お互いに利害のベクトルが正反対に向いているのに行動が同じという皮肉。
いっそ取っ組み合いの喧嘩でもしてくれればいいのに、プライドがそんなドラマティックな展開を阻む。

残念だったのはラスト。
「あ、しまった!」じゃないよ!
幼稚な友情ごっこの顚末だから、終わりも呆気ないと言うことか。
普通だったら許さなれないよ、こんだけ引っ張っておいてオチがこれじゃ!(笑)

外国映画でおっさんずラブはガチすぎて無理か〜(笑)
Pnori

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