レビューが少ないですが、これはまぎれもない青春映画の傑作です。

大阪市にある白頭学院建国高等学校の伝統芸術部が主役のドキュメンタリー。その学校は1946年に創立された民族学校です。
映画は2014年に、全国高等学校総合文化祭に、伝統芸術部が大阪代表として挑む姿を描いています。
13年連続で大阪代表に選ばれているそうです。

そんなことは知らないで観ましたが、とにかく厳しい練習風景にびっくりしました。
練習を指導するチャ先生という方がいるのですが、その方の迫力がハンパない。カメラが撮ってても全く遠慮がない。「セッション」のJ・K・シモンズを軽く凌駕しています。スクリーンのこちらも思わず背筋が伸びます。
その先生にボロクソに言われても泣きながらついて行く子供達も負けずに凄いです。普通なら、パワハラ、言葉の暴力そのものなんですが、そうはならない。そこに強い信頼関係があるからでしょうね。親御さんもみんなご承知です。学校と家庭の絆の強さを感じます。

高校の部活を描いた映画は結構作りやすいのか、たくさんあるし、面白いのも多いんですが、これは本物の迫力です。踊りも美しい。
ケーキが出てくるシーンがあるのですが、そのタイミングに本当に泣けました。

韓国と日本。いろいろあるんだろうけど、演芸や映画はその壁を超えるんです。

久しぶりに熱い気持ちをいただきました。

1月3日
思わぬ収穫
部活にチャレンジしていたものにしかわからない、人の上に立って指導すること、文化を伝えることがいかに難しいか。

教育の場に立つ人はぜひご覧になってみてはと思う。

国同士の対立の中で立ち上がっている彼らが文化で紡ぎだそうとする姿勢が素晴らしい。文化やスポーツって国を超えるよねぇ…それを再認識させてくれる作品。

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• #社会人一年目は何本？