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ダークレインのKEYのレビュー・感想・評価

ダークレイン(2015年製作の映画)
3.7
奇才イーサク・エズバン監督の最新作。『ファウンド』と一緒に借りたんだけど、今作も稀に見る面白さ、狂った世界だった‼︎

※今作は予備知識ゼロでの観賞をオススメします。

さて、まずパッケージだが、デザインは最高なんだけど「ロッテントマトでーー」って煽り文句前作と一緒じゃねーか!!!!笑
まあとにかく内容がすご〜く変わってる万人ウケしない映画なので、こう言う宣伝になってしまうのも仕方ない気もするんだけどね。


暗い雨が降る夜、狂気とシュールさが交差する‼︎

今作がホラー映画であることはもちろんだが、実は密室ミステリーでもあり、サスペンスでもあり、そこに極上のブラックユーモアが込められている、「面白ければなんだって良い」と言う御都合主義のスクランブル映画なのだ!!!!

時に映画監督って自分の趣味に走ることが多々ある。園子温監督の『リアル鬼ごっこ』がそうだった。意味不明な設定でも、役者が真面目に演技していて、しっかりとしたオチに持って行く。非現実的な設定を役者達があたかも現実の事のように真面目に演じ切り、シュールな世界観が生まれるのだ。
今作はその点、暴雨で閉じ込められた駅内で次々と人を襲う〝何か〟があまりにシュールすぎたのだった。
謎の言葉を永遠に唱え続ける老婆や、妊婦、病院で待つ妻を持つ男、駅員、子供に薬を打ち続ける母親、学生。そして降り続く雨。何が怪しいのか、そしてこの物語の終着駅はどこなのか?シュールさに負けず、最後まで見届けて欲しい。

白黒に少し色がついた様な古臭い映像に、『サイコ』なオマージュが良いアクセントになっいたり、「今ホラー映画が好きが作ったホラー映画を観てるんだ」と実感できる作品。
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