健多郎

ダークレインの健多郎のレビュー・感想・評価

ダークレイン(2015年製作の映画)
2.5
全てが俺になるはなし

1968年のレトロな駅舎が舞台、色褪せたフィルムによるレトロ感、大雨と不可解な現象による擬似密室と、非常に好みな序盤の展開から否が応でも期待が高まる
しかも監督はなかなかの驚きを与えてくれた「パラドクス」のエズバン監督、期待するなって方が無理です

でも結果的にはよく分からない映画でした…
ホラー棚にあったけど、ホラーではない
サスペンスでもない、ミステリーでもない、コメディでは…あるかもしれない
でも一番近いジャンルとしてはシュルレアリスムでしょうか
ネタバレ禁止系なので詳しくは書きませんけど、起こっている現象自体は怖い
怖いけどワケが分からないので第三者視点で観ている分には笑ったり呆れたりしてしまう

この作品の主人公が実際に起こった虐殺事件や「パラドクス」での不可解現象に関わっていると匂わせる描写は良かったですね
よく分からない内容だったのでスコアは控えめにしてますが、雰囲気だけでいえば好きな映画
イサーク・エズバン監督作には良くも悪くも強烈な個性があると思っているので、このままエズバンユニバースを創造できるくらい沢山の個性的作品を世に送り出して頂きたいです
健多郎

健多郎