バラクオバマ元アメリカ合衆国大統領の
若き頃を描いた作品。
オバマ元大統領の若い頃、という前提があるから
観たけれど、かなり地味で起伏が乏しいので
その前提なしでみると結構退屈かな。
伝記映画的な作りならば
何年に何があったかと
何年にも渡って彼がいかに大統領へ
登っていったか、を描くのだろうけど
この作品は1981年に絞っている。
父と母の経歴、自らの生まれなどから
自らのアイデンティティを見いだせず
どこにも属せない疎外感を抱く彼が
それでも生きていく、とある種の
覚悟を決める過程を描いている。
つまり彼にとっての分岐点であり
スタート地点に立つところを描いていて
その着眼点は面白いなと思いました。
僕も生まれ故郷とかのアイデンティティでは
曖昧で疎外感を味わった経験があるので
そこに人種や国などが複雑に絡み合うことが
加わるとより深い疎外感なんだろうな
という想像ができました。
世界がより近く混ざり合うと
難しい状況に置かれる人も増えるだろうけど
そういった場合にどう解決されるのだろう。
自分で決めて生きれる人ばかりでは
ないだろうな。