SANUKIAQUA

バリーのSANUKIAQUAのレビュー・感想・評価

バリー(2016年製作の映画)
3.4
バラクオバマ元アメリカ合衆国大統領の
若き頃を描いた作品。
オバマ元大統領の若い頃、という前提があるから
観たけれど、かなり地味で起伏が乏しいので
その前提なしでみると結構退屈かな。

伝記映画的な作りならば
何年に何があったかと
何年にも渡って彼がいかに大統領へ
登っていったか、を描くのだろうけど
この作品は1981年に絞っている。
父と母の経歴、自らの生まれなどから
自らのアイデンティティを見いだせず
どこにも属せない疎外感を抱く彼が
それでも生きていく、とある種の
覚悟を決める過程を描いている。
つまり彼にとっての分岐点であり
スタート地点に立つところを描いていて
その着眼点は面白いなと思いました。

僕も生まれ故郷とかのアイデンティティでは
曖昧で疎外感を味わった経験があるので
そこに人種や国などが複雑に絡み合うことが
加わるとより深い疎外感なんだろうな
という想像ができました。

世界がより近く混ざり合うと
難しい状況に置かれる人も増えるだろうけど
そういった場合にどう解決されるのだろう。
自分で決めて生きれる人ばかりでは
ないだろうな。
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