法廷サスペンスなのに真実を求めないのって斬新すぎる。
勝ちにこだわり、真実なんてどうでも良いという働き方をしていた福山雅治が役所広司と関わっていくうちに真実を知りたくなってしまう。
供述がころころ変わる三隅演じる役所広司ですが、人柄までころころ変わるので本当に怖かった。役所広司が凄すぎました。役所広司こわ〜い。
接見室での福山雅治と役所広司とのやりとりが最大の見どころです。初めはクールだった福山雅治がどんどん変わっていきます。
真実は福山雅治が予想した通りだと思いますが、最後まで濁されているので「えー！本当のところはどうなの！！！」と気になりすぎます。
でもこの映画はそもそも真実を明かすことを目的としてないんです。
十字架の意味は？カナリアの意味は？赤い手袋の意味は？三度目の殺人は誰のこと？人を裁くってどういうこと？器って？
もう考えさせられることがいっぱい！
めちゃくちゃ眠くてしんどい時に見たので、途中で寝落ちするかなと思ってたのですが、もう釘付けになってしまいました。
意味が分からなかったという感想を聞いていたのですが、分からないことを考えるのが大事なんだと思います。そういう映画だった気がします。
