井手脇教貴

三度目の殺人の井手脇教貴のネタバレレビュー・内容・結末

三度目の殺人(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます


『三度目の殺人』

監督
是枝裕和

出演
福山雅治
役所広司
広瀬すず

勝つことを第一目標に掲げる弁護士の重盛(福山雅治)は、殺人の前科がある三隅(役所広司)の弁護を渋々引き受ける。クビになった工場の社長を手にかけ、さらに死体に火を付けた容疑で起訴され犯行も自供しており、ほぼ死刑が確定しているような裁判だった。しかし、三隅と顔を合わせるうちに重盛の考えは変化していく。三隅の犯行動機への疑念を一つ一つひもとく重盛だったが……

飄飄として掴みどころのない三隅、どこか空虚で…
(´-`)

私の推測ですが、他人と意識を同期させる能力を持った三隅さんですが一般の人には伝わらず、結局殺人という方法でしか答えを見出せない不器用で可哀想なお方。1度目の殺人で普通では生きられないと悟り、30年間も刑務所へ…仮釈放され、ある工場で働いていたが、食品偽装やら娘への性的虐待などあり、またしても殺人を犯してしまう…そして殺した社長の娘さんを裁判で苦しめたくなくて、自分はやってないと嘘をついて、娘さんを擁護する三隅さん
Σ('◉⌓◉’)
次第に重盛が三隅の方へ気持ちが傾いていったのは、三隅の特殊能力であり、足の悪い娘の咲江と同様に三隅と心通わせる数少ない良い人だったからではないだろうか?
重盛が北海道に行くのをあんなに嫌がってたのに何故か変更した理由は、すでに三隅の特殊能力によって同期されてたから…北海道の雪☃️の中、三隅と咲江と重盛が雪合戦して3人並んで倒れ込むシーンがソレだとすれば納得いく。

役所広司と福山雅治の毎回刑務所で向かい合うシーンは良かった…やってません!!と言った役所広司に、頼むよ〜!!本当の事言ってくださいよ〜!!と懇願した福山雅治は、まぁ好きでした笑笑
🤗

映画自体違うのだが、『真実の行方』のように絶望したわけでなく、ラスト涙を濡らした福山雅治…『グリーンマイル』のように無実の罪でも死刑されて全米が泣いたわけでなく、死刑確定してしまったけど、心通わせる事が2人いた事に満足な役所広司…深い深いストーリーです😌

勝つための弁護士が、真実のみ突き詰めたけど、咲江を救けるためだけに嘘をついた、本当の意味で正しい物語。

満足です😊

追記

私も特殊能力なんてないですが、幼い頃に自分が何者だかわかったので、三隅みたいに、まぁ1人で生きていくのだろうなぁ
(あんまし深く考えないようにしてる) 

映画観れれば幸せだわ(笑)
ヽ(・∀・)