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HiGH&LOW THE MOVIE3 / FINAL MISSIONのmatchypotterのレビュー・感想・評価

HiGH&LOW THE MOVIE3 / FINAL MISSION(2017年製作の映画)
3.9
4部作×4シリーズ、グルグルローテーション。
3周目④。ついにあと1周。
『海猿』のせいでなかなかうまく進まない。

4部作と言いつつ、このシリーズは一旦ここで区切り。さらにTVドラマがあるし、スピンオフがあって枝葉のサブストーリーも重厚に張り巡らされてる。

EXILETRIBEならぬ、High&LowTRIBEというか。

3作目はついに“SWORD”と九龍が正面衝突の全面戦争に突入。
“SWORD”内でモメてる場合ではなく、不良同士で喧嘩してる場合ではなく、政治をバックにした反社会組織とのケンカ。

「大人の喧嘩は勝ち負けではない。生きるか死ぬか、だ」

それを体現するかの如く、もはや喧嘩ではなく、戦争。“SWORD”エリア全土が舞台のオープンワールドな抗争の様相。

なぜなら、裏で九龍が国と結託して進めるカジノ建設。このカジノ建設が、また別の過去のとんでもない負の遺産を隠蔽していたことに気付く。

この“SWORD”エリアには真面目に論理的に反対運動をする大人はいないのか!未満都市か!と言うのは置いておいて、この隠蔽を明るみに出すためにまたしても、そして、こんどこそ“SWORD”が立ち上がり、そして、手を組む。

自分たちが生まれ、愛するこの場所、仲間のために。

前回の流れからさらに九龍側のキャストが動き出すため、豪華すぎるったらありゃしない。
豪華過ぎてさすがに動きが重い。
例えるならプリキュアオールスターみたいな感じで全部のグループが出まくってみんながキラキラ変身するだけで時間が取られる!みたいな。
まぁそういうところはある。

あるけど、ここまでの足跡でここのチームの色もわかってるし、主要キャラのキャラクターもわかっている上で、それらをそれぞれ観たいわけなので、これはこれで、それはそれで良いのかな、と。

ちゃんとそれぞれのチームとキャラに見せ場もあるし、役割がハマってる。

相変わらず岩ちゃんカッコいいし、山田裕貴と林遣都は存在感がハンパなくアツいし、雨宮兄弟強いし。窪田正孝、雰囲気が尋常ではない。
直己ターミネーターとのガチンコはなかなか実物。
そして、実は地味に佐野岳がいるとか、サブキャラがサブキャラどころではない。

5つのグループに、それに対抗してくる他のグループがいて、それぞれの地元もあって、警察組織がいて、九龍がいて、政界もある。

これがしっかりバランス良く拮抗してる話なので、自然と1グループで映画一本作れますね、ってなってスピンオフができるのだろう。
とにかく、好きなキャラを見つけてそれを追うだけで十分楽しめる。

というか、このシリーズは喧嘩バトルシーンがスピード感もタフ感もあって本当に見てて飽きない。“魅せるケンカ”として素晴らしい。

なんだかんだ、“SWORD”、仲良しなんじゃないかと思ってしまうほど、「昨日の敵は今日の友」と言えるほど、こいつらの思いを共にする強さに胸を打たれる。

本当に九龍が本気出すと、マジで圧倒的に潰される。ほんと、ここまではルールを守ったケンカだったと思い知らされるほどメチャクチャにされる。

ここまで完膚なきまでにやられ、そして、ついに“SWORD”地区が無くなるのか、、、そこからの底力、とくと観よ。
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