夏色ジーン

ヒトラーに屈しなかった国王の夏色ジーンのレビュー・感想・評価

3.8
感想川柳「国王が 立ち向かわなければ 国無くす」

予告が気になって観てみました。(。_。)φ

1940年4月9日、ノルウェーの首都オスロにナチスドイツが侵攻。ノルウェー軍も交戦するが、圧倒的な軍事力によって主要都市が次々と陥落し、占拠されていく。ドイツ軍はノルウェーに対し降伏を要求し、ドイツ公使とノルウェー政府国王のホーコン7世との謁見の場が設けられるが、ホーコン7世はその場で、ナチスの要求に従うか国を離れて抵抗を続けるかの選択を迫られる…というお話。


イメージ的に『フィヨルド』くらいしかないノルウェーですが、日本と同じ『立憲君主制』でありながら、どのようにヒトラーに抵抗したのか気になりました。(゜_゜)

元々デンマークとスウェーデンの国王が、ノルウェーの国を兼ねる同君国家だったのを解消して独立したんですね。(・ε・` )そしてホーコン7世の妻はイギリス皇太子とデンマーク皇女の娘『モード』で従姉妹にあたる。しかもホーコン7世の兄はデンマーク国王で、ドイツに占領されながもデンマークに残った人。なかなか複雑な相関図。(。_。)φ


ノルウェーは『中立国』の立場だったのに、イギリスが近海に機雷を設置したことで、ドイツが守ってやろうとしゃしゃり出てきた。(゜_゜)

『主権国家』を表するノルウェーはドイツの交渉を『侵攻』としてはねのけるも、戦力差が明らかでかなり苦渋の決断を迫られる。(;´д`)

このへんは『ウィンストン・チャーチル』に通じるものがありますね。

ただ根本的に違うのは国王は基本的に政治に介入しない。しかし国王は及び腰になった内閣の解散を認めなかった。(*_*;(通例ではそのまま承認する)

ドイツ公使がヒトラーと国王の仲介をするも、平和のためと言いながらどうにも自分のためのようにしか見えなかった。(゜ロ゜)

ナショナリズムと言ったら聞こえは悪いけど『主権国家』であるためには必要なもの。(。_。)φ軍隊だって無ければ属国になるしかない。

チベットやダライ・ラマを思うと主権国家でありたいm(__)m

国王も天皇も『政治に不介入』だからこそ"国民のため""平和のため"に尽くせるのかなと(。・x・)


気になるセリフ
『他国の侵略に屈する国家は存在する価値がない』『平和を願っているのに降伏を要求するのか?』『すべては祖国のために』

んでまず(^_^)/~~