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ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラののんchanのレビュー・感想・評価

3.2
先日、ル・コルビュジエ邸宅を舞台にしたドラマ作品を観たので、少し本人に関する知識も入れたいな?と観始めたものの...
これはまた題名詐欺のような内容だった💦

コルビュジエ役になった俳優が語り手になってはいるけれど、1920年代、まだ巨匠と言われる前、その建築家仲間の夫婦の話でした。

気鋭の家具デザイナーとして既に活躍していたアイリーン・グレイ。凄い美貌の持ち主でもあり、時代なのか?レズビアンっぽくも描写されていたけど...
家具は曲線美が素晴らしく、そのセンス、感性、才能は男性評論家の間でも評判となっていた。

コルビュジエは「住宅は住むための機械だ」と言い放つが、アイリーンは「家は機械ではなく人を包み込む殻なの」と相反する。
そして、夫となるジャン・バドヴィッチと組んで建築デビュー作の海辺のヴィラ『E.1027』を手掛けた。(名前を付ける場面が出るが、アルファベットと番号だけにしてしまうスマートさ)

評論家や建築家の男達は彼女に嫉妬していた。
コルビュジエも正にその通りだった。
そして、後にそのヴィラに住み込み、その建物の白壁に『コルビュジエの性的妄想』をカラフルに壁画にした。(実際には自分自身の恥部と思ったようだけど)
その壁画をアイリーンは全く残念がって最後まで認めなかった。


そんな内容だったけど、これではコルビュジエは変人で嫌なヤツというイメージしか湧きませんでした😔💦
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