アリシアちゃんの長編映画デビュー作らしいので見てみた。しかも母国のスウェーデン語を聞くのは初めてだ。
今では普通に英語を話してるので相当勉強したんだろうな…
当時二十歳くらい？初々しさよりも、すでに存在感があり、不安定であやうい年頃の女の子って感じが上手い。
タイトルから、てっきりアダルト向け官能ドラマかと思っていたけど(笑)、全然違う。不倫による情事を描くことがメインじゃない(それでもアリシアちゃんがオッサンとやってるのはショック)
絶対退屈でつまんないだろう(私の感覚で3.0～3.2くらい)予想を上回ったのは、アリシアちゃんの演技のおかげ。3.4にしてみた。
主人公カタリナは、どうやら今まで売春をやってたらしい。クラシックに惚れ、楽団の受付のアルバイトを始める。
お母さんはアル中。同居する彼氏は優しそう。
せっかくの都会でのまっとうな仕事、なのに指揮者アダムとの不倫にはまっていく。
浮気のせいで彼氏に追い出され、アダムからは、遊びの関係を絶とうと言われる。
カタリナは未練たらたらで、「えー、あんなののどこがいいの、キモい」と私は思うのだが、20の女の子にとっては憧れのクールな大人なのだろうか…
カタリナはしつこくつきまとうから、本採用になりかけてたのにクビになってしまう。彼氏と仲直りすりゃあいいけど、話し合いもできず、住むところもお金もないので浮浪者みたいな生活を続ける。
じゃあこのあと何が彼女に生き甲斐を与えるか、っていうとクラシックと指揮者に教えてもらった哲学者の本なんだよね、あー…未練がましい(笑)
とまぁ、ほとんど共感しにくい女の子である。でもクビにされた時、警備員に無理やり引っ張られて必死に抵抗してるのを見てるととてもかわいそう。この辺から終盤に至るまでアリシアちゃんの凄みがやばい。
かと思えば、ネタバレなので書けませんが、衝動的に◯◯◯後に精神的にまいって、大嫌いなお母さんが入院する病室にふらふら入ってきてすがる。弱々しくてちょっと切ない。
とはいえ、実は後味は悪くないので、勇気を出して強かに生きることを教えてくれる映画(もちろん冗談🤣)
この監督とタッグで撮ったもう一個の映画の予習も兼ねてましたが、そっちはどんなテイストなんでしょう？
072
