うかりシネマ

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

交通事故で死亡した夫が幽霊となって元いた家に戻るが、妻は自分の死という「過去」を乗り越え新しい人生を送っていた。
幽霊はシーツを被った姿で表現され、異物感が可笑しい。

“自分の死後”の世界が進み続ける虚無や万物の無意味さが説かれる後半は面白いが、前半の長回しがかなり苦痛。30秒ほどで表現できるシーンに5分くらいかける。それ以降も全般的に間延びした撮り方をされている。
幽霊の表現やスタンダード画角も相まって、「アートやっています」感が強すぎる。
意味のない人生において人の営みで救われる、ごく個人的なテーマ性はよかった。