家に憑いたゴーストが長い時間と空間を超えて自分の存在意義、
生きてそこに在り続けるということは、
死んで居なくなるということは、をゴーストの視点から一緒に体感できる不思議なストーリー。
映像はもちろん音楽も素晴らしい。
印象的なシーンはルーニーマーラー演じるMが恋人Cの作った音楽を聴くシーン。
過去と現在とを交差させ、音楽は今も残っているのに彼は居ない、手を伸ばしても触れることはもうできない、そんな切ない心情を映像と音楽だけでエモーショナルに表していてとても感情が揺さぶられた。
エレクトロニカをベースとした音楽は静寂でいてとても情緒的で映像と内容にとてもよくリンクしていた。
ゴーストが恋人が出て行ってた後も家に留まったまま現在から未来へそして過去へ、また自分がいた時間へ戻っていったとき彼は自分がそこにいたことの意味がわかったのかもしれない。
長い長い孤独な時間を一緒に体感して
そしてある事を果たした時、一瞬で消えた。
どこまでも静かで切なく綺麗で哀しい。
永遠に好きな映画であることはもう間違えない。
